他人の笑顔を見て「切ない」と感じる感情があった。
恐ろしいほど納期を守ってくれない、いい加減なエンジニアのおじさんがいる。
エンジニアとしての脳はあって技術もあるんだろう、
話せば色んなことを気にかけて下さる普通の「良い人」だが、ただ約束は絶望的に守れない。一緒に仕事を進める上では「恐ろしい」存在でしかなく、また、嫌悪感も抱いてしまう。
なんとなく私に似ていると思ったのは、必要以上に少し前のめりに無計画に前越しになることだ。
仕事なんだから、必要最低限をこなした上での上でのプラスαを行うべきだと思う。
けど、他人に良い顔をするあまりに、必要最低限を終える前にプラスαにも声かけしてしまう。結果、やるべきことが細々と増え、そして漏れが発生する。全部はこなしきれず、誰かに頼ることもできず（なのかまではわからないけど）、自爆するって感じ。
そんな本日は大企業を巻き込んで謝罪に向かうエンジニアのおじさんの姿だった。
「今日叱られたんですよ〜」と笑うおじさんには歯がなくて、笑うと歯がないという事実と、年を取っているので直接相談や弱音を吐けるような上司もいないだろうに、自分を矯正するには年齢が行き過ぎていて、もう不可能だろうし、直接叱っていただくことも難しいだろう。そんな背景を踏まえてなんとなく、そのおじさんの笑顔を見て、「切ない」と感じた。
他人が自分をどう思おうが知らねえよって話だと思うけど、
自分がもし反対に自分を見て切ないという類の感情を抱いてしまったらそれは苦しい。
仕事する上でスキルや賢さは元より、コミュニケーションや役割をしっかり把握して行動できる人は強いなと思う。
私には全然できていない。自信も経験も説得力も足りない。
苦しいねえ、生きるのは。
