日記のようなものだったり、ほとんど日記みたいなものです。

健全な人生

 

私は彼氏のどこが一番すき?って聞かれたらそれは
「今まで一切手が加えられていない故に今にも繋がりそうなモサモサ眉毛」と答える。

あともう一つ挙げるとすれば、
「絶対に私に手を挙げたりしないこと」

 

私は過去の男の人に殴られたりドアに指挟まれたり、とにかく、男の人は優しいという概念がそもそもなかった。
父親もDV気質で、地獄絵図のように家族崩壊したし、初めて付き合った人には殴られたし
もっと末期なのは、私は「殴られてもいいから、会いたい」と思ったくらいその人を好きになっていたことだ。もう救い様がなかった。

 

 

だけど今の彼氏は私が何をしても私を殴ったりしない。
一度、私が彼にキレて、少し取り乱して、彼に向かって枕を投げたことがあった。
この時、彼の動作が止まった瞬間があった。

 

私はこの時、「あ、彼はきっと私に仕返しするに違いない」と思った。
ここで、私はついにまた、好きな人から殴られてしまうんだと覚悟した。

 

けど彼は絶対に私に手を挙げることがなくて、
情緒不安定になっている私を咄嗟に抱きしめて「なんでそんなに子供みたいなのー」と言って笑うだけだった。

 

 

彼は私を殴らない。

 

 

私はこの時、とても感動した。

普通のことかもしれないけど、「殴らない」人は私の人生の中ではとても希少なのである。それゆえ感動さえもした。

 

 

 

 

 

彼の当たり前が、日々温かすぎて、少し涙が出そうになったりする。
人生が全く違うもの同士だなって日々痛感する。

 

これからも多分人生は全く違う。

彼といると、私は少し辛くなったり、逃げ出したくなったりする。

 

 

だってそれは、

好きな人の人生がとても美しいから。

 

 

私が両親が離婚して、ひとりホームレスみたいになっていた幼少期、彼は両親から十分な愛情と教育を受けて育っていた。

彼はよく言う、「俺は自分に自信があるからさ。」
これは慢心でも過剰な意識でも嫌味でもなくて、言葉そのものなんだって、彼の言う姿を見ればわかる。
彼の自己肯定感と自尊心は、私の生きてきた過程からは得ることが出来ない。



好きな人の人生がとても健全すぎて、私は時々その眩しさから自分の生きていた泥だんごな日々と重ねてしまい逃げ出したくなることがある。
そして憧れてしまっている。けど、届かなくて時々苦しくなる。

 

そんな健全で美しい人生を歩んでいる人と日々一緒にいる。
たくさん彼のことを知りたい。
綺麗な人生を生きている人から、私も学びたい。
そして出来れば彼のようにまっすぐで綺麗で自信のある日々に自分を持っていきたいな。